35条書面と37条書面の違い 宅建対策

宅地建物取引士
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【35条書面】(重要事項説明書)


35条書面は、家や土地を買ったり借りたりする前に、大事なことを教えてくれる書類です。これを見てから、「この家や土地を買いたいかな?」と考えることができます。

書いてあること:

  1. 家や土地の場所や大きさ
    • どこにあるの?広さはどれくらい?
  2. ルールやきまり
    • ここに家を建ててもいいの?他に何かきまりがあるの?
  3. お金のこと
    • この家を買うのにいくらかかるの?どうやって払うの?
  4. キャンセルのこと
    • やっぱり買うのをやめたいとき、どうしたらいいの?
  5. ほかに払わなきゃいけないお金
    • マンションだと、管理費(かんりひ)とか、ほかのお金もあるよ。

【37条書面】(契約書)

37条書面は、家を買う契約をしたあと、その内容をきちんと書いた書類です。たとえば、「お金はいくら払うの?」「いつ引っ越しできるの?」ということが書いてあります。

書いてあること:

  1. 家や土地の場所と広さ
    • どこにあるの?広さはどれくらい?
  2. いくら払うのか
    • 家の代金(だいきん)や家賃はいつ払うの?
  3. キャンセルできる条件
    • 契約をやめるにはどうしたらいいの?
  4. どのくらいのお金をもらう?
    • もし約束を守らなかったとき、いくらもらうかが書いてある。

違い

  • 35条書面は、買う前に「こんな家だよ!」って教えてくれるもの。
  • 37条書面は、買ったあとに「こういう約束で契約したよ!」と確認するためのもの。

ここまでが簡単な説明。ここから詳しく説明すると

【35条書面】(重要事項説明書)

35条書面は、不動産取引において契約を締結する前に、宅地建物取引業者が買主や借主に対して交付し、説明を行うための書類です。これには、取引に関する重要事項が記載されています。

記載事項:

  1. 物件の表示に関する事項
    • 所在地、面積、構造、利用状況、現況
    • 私道の有無やその負担
    • 建築基準法や都市計画法の規制(用途地域、建ぺい率、容積率など)
  2. 法令上の制限
    • 都市計画法、建築基準法、その他の法令による制限
    • 土地の利用や建物の建築に関する制限
  3. 敷地と建物に関する権利
    • 土地・建物の所有権、借地権、抵当権の有無
    • 登記上の権利関係
  4. 契約の解除に関する事項
    • 手付金に関する事項(手付解除、違約解除)
    • 契約解除の条件
  5. 代金や借賃、引き渡し時期
    • 取引価格や支払い方法
    • 引き渡しの時期、条件
  6. 管理・維持に関する費用
    • 管理費や修繕積立金などの負担に関する説明(マンションの場合)
  7. その他
    • 保険や保証の内容
    • 供給処理施設に関する内容(電気、ガス、水道など)
    • 宅地造成等の工事の完了時期や施工業者

説明者:

  • 35条書面は、宅地建物取引士(宅建士)によって交付され、書面内容を対面で説明する必要があります。
  • 取引士証の提示も義務付けられています。

【37条書面】(契約書面)

37条書面は、売買契約や賃貸契約が成立した後に、宅建業者が契約の内容を明確にするために買主・借主に交付する書類です。契約の締結後に交付されることがポイントです。

記載事項:

  1. 取引物件の表示
    • 35条書面と同様、物件の所在地、面積、構造など
  2. 売買代金・賃料
    • 代金・賃料・手付金などの金額、支払時期や方法
    • 引渡し時期
  3. 契約の解除に関する事項
    • 解除に関する条件、方法(手付解除、違約解除など)
  4. 損害賠償額の予定または違約金
    • 違約があった場合の損害賠償や違約金の額
  5. 所有権の移転時期
    • 売買契約では、所有権移転の時期
    • 賃貸契約では、契約開始日
  6. 代金または賃料の支払い時期
    • 具体的な支払い時期と方法
  7. 引渡しに関する事項
    • 物件の引渡し時期とその条件
  8. 特約事項
    • 契約に付帯する特別な条件や約束事(特約条項)

交付者:

  • 宅地建物取引士(宅建士)が作成し、契約当事者に交付します。
  • 対面での説明は必要ありませんが、交付する義務があります。

違いのまとめ:

  • 35条書面は、契約前に物件の重要事項を説明するもので、買主や借主が契約内容を十分理解できるようにするためのものです。
  • 37条書面は、契約締結後に契約内容を確認し、明確にするために交付される書類です。

これらの書面の違いを理解し、それぞれの記載事項や義務を押さえることが、宅建試験における重要なポイントです。保証協会はなぜ社員と呼ぶの?宅建の疑問

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Mai

1989年、兵庫県神戸市東灘区生まれ。 関西大学法学部法学政治学科卒業。外資CRO、外資大手消費財メーカーのマーケティング部勤務を経て、 外資系IT(米国最大手の通信会社)にて5年間勤務。 TV電話会議システムの日本支社営業統括を担当。 多くのエンタープライズ企業にSaaSシステムを導入。年商13億円の日本法人のカントリーマネージャー。 現在はすべての人が自分らしく生きれる社会をめざして、独立開業。 オンラインにて心理カウンセラーの仕事をしている。Webマーケティング・Webデザインにも精通。

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