建築基準法の容積率の限度の問題の宅建試験の対策の解き方

宅地建物取引士

建築基準法の容積率(ようせきりつ)の限度に関する問題は、宅建試験でよく出題されます。容積率は敷地面積に対する建物の延べ面積の割合を示すもので、建物の大きさを制限する指標の一つです。問題を解くための基本的な手順とポイントを以下に説明します。

  1. 容積率の計算方法 公式: 容積率 = 延べ面積 ÷ 敷地面積 × 100(%)
    延べ面積とは、建物の各階の床面積の合計です。
    敷地面積は、建物が建つ土地の面積です。
  2. 指定容積率の確認 容積率には、都市計画区域ごとに 指定容積率 が決まっています。試験では、この指定容積率を問題文から読み取る必要があります。
    指定容積率は、土地が属する用途地域(住居地域、商業地域など)によって異なります。
  3. 前面道路幅員による制限 前面道路の幅員が狭い場合、指定容積率に加えて 前面道路による制限 も適用されます。
    前面道路の幅員制限: 前面道路の幅員 × 法定係数(住居系地域なら4/10、商業系なら6/10など)で計算される「幅員制限容積率」が、指定容積率を超える場合は、前面道路幅員による制限が適用されます。
  4. 適用される容積率の決定 問題によって、指定容積率と前面道路による制限の両方が与えられている場合は、より低い方の容積率 が適用されます。
    例えば、指定容積率が300%で、前面道路の幅員制限による容積率が200%の場合、適用される容積率は200%です。
  5. 問題を解くための流れ 指定容積率の確認: 問題文から指定容積率を確認します。
    前面道路の幅員の確認: 前面道路の幅員と、それに基づく制限容積率を計算します。
    より低い容積率を採用: 指定容積率と幅員制限容積率のうち、低い方が最終的に適用されます。
    計算: 実際の延べ面積と敷地面積を確認し、容積率が上限を超えていないかを計算します。
  6. 例題の解き方

問題: 敷地面積が300㎡の土地に、指定容積率が200%の地域に建物を建てるとします。前面道路の幅員は6mです。適用される容積率と、その土地に建てられる最大の延べ面積を求めなさい。

指定容積率は200%。
前面道路の幅員が6mなので、住居地域なら「6m × 4/10 = 2.4」で、容積率240%が計算されます。
適用される容積率は、指定容積率の200%が240%よりも低いため、200%が適用されます。
建てられる最大の延べ面積は、敷地面積300㎡ × 容積率200% = 600㎡です。

  1. 重要ポイント 前面道路の幅員制限が適用される場合、必ず指定容積率と比較して低い方を採用する。
    容積率の上限を超えて建物を建てることはできないので、問題では最大の延べ面積を求めることが多い。

このように、容積率の問題は指定容積率と前面道路による制限の計算が基本です。しっかり公式を覚えて、計算問題を練習しておくことがポイントです。宅建(宅地建物取引士)の試験の難易度と合格するための効率いい方法

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Mai

1989年、兵庫県神戸市東灘区生まれ。 関西大学法学部法学政治学科卒業。外資CRO、外資大手消費財メーカーのマーケティング部勤務を経て、 外資系IT(米国最大手の通信会社)にて5年間勤務。 TV電話会議システムの日本支社営業統括を担当。 多くのエンタープライズ企業にSaaSシステムを導入。年商13億円の日本法人のカントリーマネージャー。 現在はすべての人が自分らしく生きれる社会をめざして、独立開業。 オンラインにて心理カウンセラーの仕事をしている。Webマーケティング・Webデザインにも精通。

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