顧客理解
顧客理解はできるだけ具体的なレベルまで考えよう。 「顧客理解」とは、顧客が毎日どんなふうに暮らしているか、どのようなことが嬉しくて、どのようなことに困っているのかというレベルまで具体的に理解する必要があります。 顧客目線での商品・サービス開発、コミュニケーションの進化や改善にこれらは結びつきます。顧客理解の方法:
定量調査・定性調査 顧客の声を調査する方法には「定量調査」と「定性調査」の二つがあります。定量調査
・・・数値化できるようなデータを「定量データ」といい、それをベースにした調査のこと定性調査
・・・数値化できない「定性データ」をベースにした調査のこと 定量調査と定性調査「ペイン」を発見する
「顧客が解決したいことや悩んでいること」を「ペイン」と言います。 ペイン=苦痛という意味のように、ネガティブなものを指すことが多いです。 例えば、「家事したくない」「運動したくない」など 顧客のペインを発見し、それを解決する策を提案するというのが、ビジネスの中でも非常に重要なことです。 ペインを見つけ出す方法:ジョブ理論
ジョブ理論とは、「なぜその商品を買うのか?」を行動や感情の因果関係から理解しようとする理論です。 ジョブとは「その時解決したいと思っている用事や不満」のことです。書籍では、ジョブを「ある特定の状況で成し遂げようとする進歩」と定義しています。これを「仕事」になぞらえたわけです。 ペインと違う点として、「○○したい」というポジティブな要素を含みます。 ジョブを「片付ける(解決する)」ために、人々は商品やサービスを「雇用(購入)」している、というのがジョブ理論の基本になります。 ジョブ理論の基本 「ジョブ」を発見する方法 ジョブを見つける5つのポイントは以下です。 ジョブを見つける5つのポイント①身近な生活の中を観察する
②「無消費」になっている物はないか?
ジョブ理論では、ジョブを満たす解決策を見つけられず、何も”雇用”していない状況を「無消費」としています。③その場しのぎで間に合わせになっているものはないか?
つまり、他に丁度良いものが無いみたいな状況のことです。すっきりと悩みが解決されているわけではないけど、仕方がなくその商品を選んでいるという顧客④ひとがするのを避けたいと思うことはないか?
日常生活の中で、「できればやりたくないこと」はありますよね。その「やりたくないこと」は片付けたいジョブがあることの現れです。 例えば、お掃除ロボット⑤商品やサービスの想定外な使われ方はないか?
これはつまり企業側が気づいていない「顧客が片付けたいジョブ」がそこに落ちている可能性があるということです。 重曹を、汚れを落とすために使ったり、脱臭に使ったりしますよね。ここには、「洗剤では落ちない汚れを落としたい」「脱臭剤では消えない臭いを消したい」というジョブがあります。 「想定外な使われ方」はヒントです。まとめ
「ペイン」「ジョブ理論」について学びました。「顧客が求めているものは商品そのものではない」という前提はマーケティングにおいて重要なポイントなのです。 Webデザイナー・マーケターになれる職業訓練校 オンライン 第1講 マーケティング基礎 未経験からWebマーケターになれる無料講座 第5週 市場・顧客のニーズ分析 無料でゼロからWebマーケター講座The following two tabs change content below.
Mai
1989年、兵庫県神戸市東灘区生まれ。
関西大学法学部法学政治学科卒業。外資CRO、外資大手消費財メーカーのマーケティング部勤務を経て、
外資系IT(米国最大手の通信会社)にて5年間勤務。
TV電話会議システムの日本支社営業統括を担当。
多くのエンタープライズ企業にSaaSシステムを導入。年商13億円の日本法人のカントリーマネージャー。
現在はすべての人が自分らしく生きれる社会をめざして、独立開業。
オンラインにて心理カウンセラーの仕事をしている。Webマーケティング・Webデザインにも精通。
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